前回作ったlearning_tfパッケージで作業しましょう。
$ roscd learning_tf
例のごとく以下をsrc/turtle_tf_listener.cppとして保存しましょう。
#include <ros/ros.h>
#include <tf/transform_listener.h>
#include <turtlesim/Velocity.h>
#include <turtlesim/Spawn.h>
int main(int argc, char** argv){
ros::init(argc, argv, "my_tf_listener");
ros::NodeHandle node;
ros::service::waitForService("spawn");
ros::ServiceClient add_turtle =
node.serviceClient<turtlesim::Spawn>("spawn");
turtlesim::Spawn srv;
add_turtle.call(srv);
ros::Publisher turtle_vel =
node.advertise<turtlesim::Velocity>("turtle2/command_velocity", 10);
tf::TransformListener listener;
ros::Rate rate(10.0);
while (node.ok()){
tf::StampedTransform transform;
try{
listener.lookupTransform("/turtle2", "/turtle1",
ros::Time(0), transform);
}
catch (tf::TransformException ex){
ROS_ERROR("%s",ex.what());
}
turtlesim::Velocity vel_msg;
vel_msg.angular = 4 * atan2(transform.getOrigin().y(),
transform.getOrigin().x());
vel_msg.linear = 0.5 * sqrt(pow(transform.getOrigin().x(), 2) +
pow(transform.getOrigin().y(), 2));
turtle_vel.publish(vel_msg);
rate.sleep();
}
return 0;
};
では一行ずつ見ていきます。
#include <tf/transform_listener.h>
TransformListenerクラスを使って処理を楽するためにインクルードします。
tf::TransformListener listener;
そしてこれでインスタンスを生成しました。
このインスタンスは生成されると自動的にtfのデータを受信しはじめ、10秒間tfのデータをバッファします。
try{
listener.lookupTransform("/turtle2", "/turtle1",
ros::Time(0), transform);
}
これは
/turtle2から見た/turtle1の座標系を、最新の時間(ros::Time(0))のもので、transformにセットしろという意味です。ros::Time(0)は最新の時間を表すようです。
見つからない時に例外を発生させるのでtryでかこんでます。
チュートリアルでは解説されていませんが、他に、spawnサービスを使って、亀を1匹生成しています。
ros::service::waitForService("spawn");
ros::ServiceClient add_turtle =
node.serviceClient<turtlesim::Spawn>("spawn");
turtlesim::Spawn srv;
add_turtle.call(srv);
また、以下のようにしてturtle2の速度を書き込む宣言をし、
ros::Publisher turtle_vel =
node.advertise<turtlesim::Velocity>("turtle2/command_velocity", 10);
以下の追従制御を行っています。この入力としてturtle1,turtle2のposeを直接取得するのではなく、tfからの座標変換結果を用いています。broadcasterがいるのでこのように変換が簡単にできます。
turtlesim::Velocity vel_msg;
vel_msg.angular = 4 * atan2(transform.getOrigin().y(),
transform.getOrigin().x());
vel_msg.linear = 0.5 * sqrt(pow(transform.getOrigin().x(), 2) +
pow(transform.getOrigin().y(), 2));
turtle_vel.publish(vel_msg);
では、いつものようにビルドします。CMakeLists.txtに以下を追加し、
rosbuild_add_executable(turtle_tf_listener src/turtle_tf_listener.cpp)
$make
です。
また、前回作ったstart_demo.launchに以下を追加します。
<launch> ... <node pkg="learning_tf" type="turtle_tf_listener" name="listener" /> </launch>
そして以下のようにして起動しましょう。
$ roslaunch learning_tf start_demo.launch
ストーカー亀ができたでしょうか?
以下のようなエラーがでてると思いますが、気にしなくていいです。
亀2(turtle2)のbroadcasterが動く前にlistenerが動いているため、turtle2が見つからないぞ、というエラーがでます。try-catchでちゃんとエラーが捕まえられていますね。せっかくなので、速度指令値をいれるところもtryの中にいれたほうがいい気がしますね。
[ERROR] 1253915565.300572000: Frame id /turtle2 does not exist! When trying to transform between /turtle1 and /turtle2. [ERROR] 1253915565.401172000: Frame id /turtle2 does not exist! When trying to transform between /turtle1 and /turtle2.
今回は以上です。
質問したいことが2点ございます。
返信削除(1)lookupTransformについて
>try{
listener.lookupTransform("/turtle2", "/turtle1",
ros::Time(0), transform);
}
これは
/turtle2から見た/turtle1の座標系を、最新の時間(ros::Time(0))のもので、transformにセットしろという意味です。
lookupTransform(target_frame,base_frame time,transform)はtarget_frameをbase_rameに変換すると"ROSプログラミング"の参考書のP196に書いてあるのですが、これはbase_rameをtarget_frameに変換するのまちがいでしょうか?
前者が正しいとすると、/turtle2から見た/turtle1の座標系ではなく、/turtle1から見た/turtle2の座標系になるのではないでしょうか。
(2)lookupTransformをこのプログラムで行った理由は、transformを2つの相対座標系に変換するためでしょうか?
transform.getOriginとはlookupTransform(target_frame,base_frame time,transform)はtarget_frameをbase_rameに変換するが正しいとすると、/turtle1座標系から見た/turtle2の原点がセットされるという意味でしょうか?