2011年12月23日金曜日

RTミドルウェアコンテスト行ってきた

本日(2011年12月23日)に行われたRTミドルウェアコンテストに
完全に僭越ながら審査員として行ってきました!

みんなスーツの中、私は仕事じゃないので私服で審査してきました。
結果は公式に任せるとして、非常に楽しくすごさせていただきました。

RTミドルウェアとROSはいわばライバル関係で、
日本人でありながら何故かその敵側を応援?しちゃっている私ですが、
みなさん暖かく迎えてくださいました。

全体的な印象としては

  • ysugaさんすげー
  • 暖かく、いい雰囲気(使ってくれてありがとう、という人が多い)
  • 教育や学生の発表が多い
  • みんなWindowsが好き
  • ドキュメントが超丁寧


このブログらしきことを書くと、いくつかROSに似たコンセプトのものがありました。




「移動ロボットのソフトウェア開発のための屋内環境シミュレータRTC」
www.openrtm.org/openrtm/ja/project/RTMContest2011_1115
これはstageっぽい。人もシミュレーションに入れられるところが違う。

ysugaさんの
「RTno (汎用マイコンボードarduinoでRTコンポーネント対応デバイスを作るためのライブラリ)」
これも同じようなコンセプトのものがROSにあります。


「初心者向けシステム開発支援用RTC」
これはまるっきりrxplotです。
データをオンラインでグラフ化してくれます。

RTMはとっつきにくい、といっている方が何人かいました。
ROSの方がシンプルなので始めるのは少しは簡単かもしれないと思いました。

RTMの審査員をやってみて思ったのは、ROSとの比較で言うと、
  • 依存関係を考慮した配布・ビルド方法がもう少し楽になるといいと思う。rospack・rosmake・rosdepは非常に強力。
  • 自動生成したソースやら、すべてを1つのフォルダに入れて配っている人がいる気がする。もう少しソースの配置とかのルールを決めたほうがいいと思う。
  • RTC以外でライブラリを配る文化がもっと欲しい。PCLも最初はROSだったけど今はROSを切り離した。
  • ROSはドキュメントはプロむけ。RTMは親切過ぎないか心配。インストールや使い方はむつかしすぎるのをドキュメントでカバーしようとし過ぎなのかも?




なんにせよ、日本のロボット界ではソースを配る文化がなかったから、それを大幅に改善したRTミドルウェアプロジェクトの貢献は大きいと思った。

以上偉そうに好き勝手書きました。
誤解・間違い等あると思いますので、コメントください。


2 件のコメント:

  1. おつかれさまでしたー!本当に来ていただいてよかったと思います.ごあいさつしたかったという人がたくさんいましたので,別の機会にでもいろんな人をご紹介差し上げたいな,と思いますwww

    ROSとの差別化って意味でもRTMが今の方向性になったのは僕はうれしいと思って見てます.それに大多数の日本の若い学生や研究者は,コード見て,MLの過去ログ見て,自分で何とかする,という文化ではないですから,マニュアルは優しすぎて悪いことはないと思っています.まあ,逆に何も考えられない人がさらに増えると思いますけど,別のところで考えてもらえば,僕は本望ですwww

    rosserialは,rosを使い始めてから知りましたが,rosのプロトコルがシンプルだから簡単にethernetでつながっちゃうところも羨ましいですね.とりあえずRTnoもEthernetに対応させて見る予定です.

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  2. ysugaさんありがとうございました。おかげで楽しくすごせました。
    RTMがぐぐれカスという文化でないことはなんとなく分かりました。
    どっちがいいか分かりませんが、少なくとも日本人にとっては楽そうな印象を受けました。
    たしかにROSだと英語でぐぐれカス状態なので、学びたての日本の学生にはちょっときついですよね。

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