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2017年8月21日月曜日

Rustで書かれたURDF Viewer: urdf-viz

今やロボットに最も適した言語として有名になりつつあるRustでURDFを可視化するツールを作りました。

http://github.com/OTL/urdf-viz

ぶっちゃけRustを勉強するために作り始めたのですが、やっと実用的な状態になったのでアナウンスしました。


Rustにはすでに

あたりを自分で作りました。


特徴的な機能として以下があります。
  • Rustなのでシングルバイナリで動く
  • 関節角度Limitを考慮して関節を動かせる
  • 逆運動学(ヤコビアン)で手先を動かせる
Ubuntu16.04 64bitを使っている人は↓からダウンロードできます。

Rust使っている人は

$ cargo install urdf-viz

でインストールできます。

使い勝手は正直かなり悪いですが、やりたいことはなんとかできるのではないでしょうか?
フィードバックお待ちしております。

今回これを作ってみて、URDFフォーマットに少し詳しくなりました。

2017年5月19日金曜日

ROS Japan UG #10 勉強会

明日 5/20 14:00- 10回目となるROS勉強会が開かれます。

https://rosjp.connpass.com/event/55125/

私も一応発表します。
最近ハマっているRustというプログラミング言語の話をする予定です。

先立ってポエムじみたRustのアピール文をかいたのでこちらも読んでもらえるとうれしいです。
http://ros-robot.blogspot.jp/2017/05/rust.html

残念ながら懇親会までは行けそうにないですが、発表時間中に楽しめたらと思います。

よろしくおねがいします〜。

Twitterでは #rosjp でつぶやきまくると思うので、 #rosjp 見ておくと楽しいかも。

2017年1月7日土曜日

Anki cozmoをROSで動かす

前回CozmoSDKのインストールをしました。
SDKが出たら当然ROS化したくなるのが心情です。

なので作ってみました。以下です。

https://github.com/OTL/cozmo_driver

マニアックな動画も用意しました。rqt_ez_publisherで動かして、rvizで表示しています。
https://www.youtube.com/watch?v=1RK-Mo6DGEw



出来たもの

いまのところ以下のようなことが出来てます。
  • カメラ画像のPublish (sensor_msgs/Image)
  • 台車の操作 (geometry_msgs/Twist)
  • 首とリフトの操作(面倒だったのでstd_msgs/Float64でやっちゃってます)
  • 発話 (std_msgs/String)
  • 背中のLED操作 (std_msgs/ColorRGBA)
  • 首とリフトの角度をPublish(sensor_msgs/JointState)
  • 見えたCubeの位置姿勢をPublish, /tf
  • バッテリ残量 (sensor_msgs/BatteryState)
  • IMU (sensor_msgs/Imu)
今後できそうなこととしては
  • trajectory_msgs/JointTrajectoryのサポート
  • キューブ関係
があります。Cozmo SDKは機能が豊富なのですべてをカバーするのは結構大変です。公式からなかなか出ないのも納得。機能的にSDK自体が豊富でよく出来ているのでROSでラップするありがたみもあまり感じないかもです。SDK自体がそもそもAndroidとの単なるブリッジだし、それをさらにラップするのもなぁ、って感じ。

Cozmoは発売してかなり経つのですが、いままでROS対応した人が(おそらく)いなかったのには理由があります。
Cozmo SDKがpython3.5必須なので、python2.7が必要なrospyとは同居出来ないのです。
私はその事実を知って驚愕しましたが、(危険な?)ハックでなんとか動かしました。なのでしばらくは日の目をみなそう(公式にReleaseできなかったり、動かしたくないと思う人もいるかも。)

Python3でrospy?

一応Python3でROS(のごく一部)を動かす方法を下に書いておきますが、真似しないようにしましょう。
やっても動くものは限られるので今回のようなシチュエーションじゃないと意味ないです。今回作ったcozmo_driverが使うのはrospyとメッセージ定義くらいだったのでなんとか動きました。(最近のROSはpython3でも動くように推奨されているので公式に近いコードは本質的には動くが、バイナリインストールとの兼ね合いで問題が発生している。)

sudo apt-get install python3-yaml
sudo pip3 install rospkg catkin_pkg

ハードウェア構成

Cozmo SDKを使ってないとわかりにくいのですが、ハードウェア的には結構ややこしいことになっています。

Cozmo(WiFi Station) <---WiFi---> Android Phone() <--- USB cable ---> PC (SDK and ROS)

となっています。なのでROSは完全に手元のPCで動いていて、それが携帯に送られ、Cozmoが動きます。ちょっと微妙ですが、Cozmo SDKとはそういうものなのです。

2016年11月23日水曜日

メーリスからdiscource.ros.orgへの移行

本家のROSメーリスであるros-users (http://lists.ros.org/mailman/listinfo/ros-users)のメーリングリストが http://discourse.ros.org/ に移行するようです。

http://discourse.ros.org/t/ros-users-welcome-to-discourse-ros-org/551

これによって自分の興味あるトピックだけ通知を受け取ったり、過去ログを探したり、など柔軟に議論に参加出来るようになります。

背景として、このメーリスでは求人情報が流れまくっているので、それがうざい、というような議論が以前有りました。それに対して対策をちゃんとうった形になります。

今はどっちに投稿してもいいようですが、メーリスはなくなるようですね。ちゃんとアカウント作って、自分の興味あるトピックの通知をしておけば今までと同じように使えるし、興味ないものはMuteしておくことも出来ます。

早速GitHubと連携させてアカウント作りました。

メーリスへの転送はしばらくされるようですが、メーリスへのポストは出来なくなって、discourceへのポストしかできなくなるようです。

OSRFはコミュニティーのための環境に非常に力を入れてますね〜。

2016年8月12日金曜日

コミケへGO

のむむさん(https://twitter.com/umumon)の通称「ROSの薄い本(!?)」、「ROSではじめるホビーロボット」の新刊がコミケ三日目(8/14 (日))に出るようです。

http://koso2dan.kakurezato.com/diary.html#2016-08-02


なんとrostensorflowを紹介してもらえているらしいです。一発ネタだったのに、うれしい!!
ロボットだけじゃなく、機械学習や画像認識に興味ある方は必見なのではないでしょうか。

場所は、3日目 西g-20bらしいのでコミケいく方はぜひ。

既刊はRTで変えます。WEBでも買えます。
http://www.rt-shop.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=3319

2016年6月30日木曜日

rostensorflow (というには程遠いけど一応動く一般物体認識ROSノード)作ってみた

DMM.make AKIBAでのROS勉強会のLT枠が空いてそうだったので、前日に急遽作ったネタを紹介します。

前日にRTの中川さんの唐揚げロボットの記事を見て、ピーンと来ました。
http://robotstart.info/2016/06/23/tensorflow_nekonote.html

「rostensorflow」をググって、ヒットしないことをまず確認。

ちょうどTensorFlowを調査していて、一般物体認識サンプルを発見したところだったので、これをちょっといじればROSノードに出来るだろうと。

制作時間30分。発表資料は5分くらいか?

発表資料↓ (スライドシェアに上げるのもおこがましい)
https://docs.google.com/presentation/d/1Ga1duM1yrlj5Ew-AwjF3THsRbRR4df5ag2Ao9typE1o/edit?usp=sharing

コードはたったこれだけです。ほとんどサンプルの関数呼び出しで、メインはほとんどコピペです。書きなぐりそのまま。



githubはこちら。 https://github.com/OTL/rostensorflow

試すにはROSの他にTensorFlowもインストールする必要があります。
tensorflowはvirtualenvじゃなく、pipでシステムにいれちゃいましょう。
UbuntuでROSの人なら以下の2行でいれれます。

$ export TF_BINARY_URL=https://storage.googleapis.com/tensorflow/linux/cpu/tensorflow-0.9.0-cp27-none-linux_x86_64.whl 
$ sudo pip install --upgrade $TF_BINARY_URL

動かし方は↓だけ。いつもどおりターミナル4つ用意して、

$ roscore
$ rosrun cv_camera cv_camera_node
$ python image_recognition.py image:=/cv_camera/image_raw
$ rostopic echo /result

2016年6月26日日曜日

ROS勉強会@DMM.make AKIBA

全くまとまっていませんが、メモ状態で公開します。
雰囲気を味わって貰えるとよいかと。


最初にDMM.makeとGroove Xの紹介がありました。

RT中川さん

RT知っている人挙手ー> 大体知っているもよう。

Raspberry Pi Mouse V2
Raspberry Pi 3Bにも対応(電流かな?)

ROSに対応しているっぽい。
小さい&安いので受けているそうです。

リポジトリはこれかな?
https://github.com/ryuichiueda/raspimouse_ros

発表資料
http://www.slideshare.net/YukiNakagawa2/201606268ros

@OTLさん


ROS使うのやめようぜ(適材適所で使おう)という発表。

https://docs.google.com/presentation/d/1gKVSVT75A4FsKJ_yXhne46qvsr5W8z3e2E2_J_cCC0I/edit?usp=sharing

@longjieさん

Multi-masterの話。昔からいろいろあるけど今使えるものがあまりない。
https://docs.google.com/presentation/d/1XM7x1SQDECO6A7phvw0mEaaMID0NNKweFHU4k2inUAk/edit#slide=id.p

- rocon_*
- rapyuta.org
- multimaster_fkie (<- これが簡単だった)

dockerですぐためせるようにしたよ!

https://github.com/longjie/learn_ros_multimaster

@k_yoneさん

オフレコビデオ集がありました。
image_pipelineへのコミットなど。これがあるロボットで使われているらしい。

https://github.com/ros-perception/image_pipeline/commit/620d50cae7cc7e32d4cdb913e18cdb18904f612a
とか、結構してる。すげー。

本当の発表は「納品用ROS機の手癖」。

オススメハードウェアやシステム構成を紹介。
実際にロボット運用するときに有用な情報がありました。
僕的には「あるある」って感じで面白かった。

GrooveX林さん(社長じゃないほう)

ROSの導入から混乱期から成熟期へ

テクノロード高橋さん/ @n_sugiuraさん

いつもの距離センサ(赤外線センサ GP2Y0A02YK)+ラジコンサーボ(RS303MR)でのSLAMをやってみる話。

GMAPPING,AMCL動くの??ー>動いてる〜〜〜!

近日発売予定!!
楽しみ。

斎藤さん

もうおなじみになったHitoshi Saitoさんの自作ロボット、TurtleReal2(1万円で自律移動ロボット)での自律移動の話。

http://forestofazumino.web.fc2.com/turtlereal2/ros_8th_seminer_ppt.pdf

本のとおりにやったけど動かない!
ステップバイステップでの自律移動させ方。初めてやる人には超役に立ちそう。

今後どこまで進むか楽しみです。


akioさん


ROSCRAFT!
ROSでMINECRAFT世界に触れちゃうというシステム。
すげー。
MinecraftMod + rosjavaで実現。

スティーブをROS(/joy)で操作 + カメラ画像のpublishを実現していた。
AIの力を借りて自律Minecraftが出来そう。
教育にも使えるのでは?とのこと。

https://speakerdeck.com/akio/2016-06-26-di-8hui-rosmian-qiang-hui-zi-liao-roscraft

ここからはLTということで短時間のネタ。。。。


豆蔵 大国さん
昔オブジェクト指向だったけど、もうオブジェクト指向ではお金稼げないので・・・。
「初公開」中国の産業用ロボットシステムの開発をしたらしい。

@longjie0723さん

CythonをROSで使う話。「Cythonはいいぞ。」
Pythonは遅い。C++はめんどい。そこでCythonだ。

https://github.com/longjie/ros_cython_example

@mabonki0725さん

強化学習の話. sarsa(λ)法?

@OTLさん

rostensorflow。一発ネタです。
https://docs.google.com/presentation/d/1Ga1duM1yrlj5Ew-AwjF3THsRbRR4df5ag2Ao9typE1o/edit?usp=sharing

ROS Tシャツhttps://docs.google.com/presentation/d/13hDbaQ1WiQKuBoznGimANMY8NSN5aJavNN9Pv5xMpmg/edit?usp=sharing

O里さんと林さんが買ってくれました!ありがとうございます!


akio

catkin toolsの紹介。もはや使わない理由はないのかな。

https://speakerdeck.com/akio/2016-06-26-di-8hui-rosmian-qiang-hui-ltzi-liao-catkin-tools

@marona77

nodeletの紹介。資料がすばらしい。
http://www.slideshare.net/yosukekurihara77

最後は@k_yoneのアメリカライフハック!

GrooveX林さん(社長のほう)

受託せずに投資でやっています。100億かかるかも?で投資募ってる。
自動運転+EV+かわいい
BB8,トトロ? ー>ドラえもん
メンバー募集中!

2016年5月24日火曜日

Kinetic Kameリリース

日本人のごりおし(?)で決定したKinetic Kame(欧米人はちゃんと発音できているのか・・?)がリリースされました!!

http://www.ros.org/news/2016/05/ros-kinetic-kame-released.html

Ubuntu16.04が標準サポートになるので、Jadeをすっとばして、Indigo以来のこれからの主流になるのではないでしょうか?

私はまだUbuntu16.04がインストール出来ていないのでインストールしていません。

これまでの差分は以下に詳しくのっていますので要チェックでしょう。

http://wiki.ros.org/kinetic/Migration


私が個人的に気になったのは

  • roslaunchの$(eval <expression>) のサポート(.launchにpython直接書けちゃう)
  • rosnodejsの公式サポート(またメッセージジェネレーションが遅くなるのか・・・?
  • OpenCVが3.1に
  • Qtが5に
くらいですかねぇ。

まだリリースされていないパッケージも多いので、すぐには移行出来ないと思いますが、管理しているパッケージがある人はリリースしましょう。(私はまだです。)

そしてちょうどいいタイミングでTシャツとパーカーが届きました。みなさんもGetしましたか?

前回のJadeよりはカッコいいのではと思います。パーカーは季節はずれ過ぎですね。


2015年7月16日木曜日

新しいToyota HSR発表

3年前に発表されたToyotaの生活支援ロボットHSR.

ついに新型が出ました。
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/8709536/

見た目はFetchやUBR-1に似ていますが、こっちのほうが初出は全然古いです。

今回もROSをサポートしているようで、gazeboでも使えるようです。


  • 全方位台車になった
  • アームが柔らかくなった
  • 電源ボタンがプリウスと同じでかっこいい
などなど、バージョンアップされています。
動画必見ですね。




合わせて2つ発表がありました。

  • コミュニティー発足
  • ハッカソン開催

HSRハッカソン開催

http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/partner_robot/engineer.html#engineer_2

トヨタ自動車(株)では、「HSRハッカソン2015 in MEGA WEB」を8月31日(月)~9月2日(水)の日程で、メガウェブ(東京都江東区青海)にて開催します。本ハッカソンは、生活支援ロボットの技術開発を通じ、ロボット技術を早期に社会に提供することを目的に開催するものです。

ハッカソンは実はすでに行われたことがありますが、これは内々に開かれたもので、一般には公開されていませんでした。

TORKによる過去の記録:http://opensource-robotics.tokyo.jp/?p=480

今回はメガウェブでやるということで、なかなか楽しそうです。
しかし平日3日ということで、サラリーマンのみなさんにはちょっと厳しそう。
東京の学生が集まる感じになるんでしょうか?
もし公開でやるなら、本参加は無理でも冷やかしくらいにはいってみたいです。

締め切りは7月末なので、興味ある人は急ぎましょう!

コミュニティー発足

http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/partner_robot/engineer.html#engineer_1

HSR貸与費用として、10万円/月程度、ご負担いただきます。
月10万も取るのかよ!
と、思いましたが、3年償却するとして、300万だと思えば非常に良心的な価格ですね。
ほぼ同等スペック?のFetchが1000万するので、安すぎです。
ただPepperの20万(笑)からすると、たけー、って感じがしますが、そういう勘違いはしないようにしましょう。

成果を上げれば補助金とかもらえるっぽいので、安いもんでしょう。

以下のリンクに詳細や目的が書かれています。
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/partner_robot/pdf/HSR-description.pdf

ソフトも公開されるといいですが、とりあえずはコミュニティーオンリーになりそうですね。

申し込み締め切りは、2015 年 9 月 30 日(水)必着!

2015年6月27日土曜日

ROSの日本語の本 (ROSではじめるロボットプログラミング) 出ました

ついに初の日本語のROSの本が出ました。
それだけROSも日本でメジャーになったということですね。

工学社さんから、著者は私です。


タイトルは「ROSではじめるロボットプログラミング」ということで、

「ロボットプログラミング」をこれから始める人向けに書きました。

書籍まるまる書くのは初めてで、なかなか要領をえなかったですが、なんとか出版されたようです。

このBlogができたのが2009/01なので、(他人ごとの感覚ですが)私にとってはやっと出たか、という感じです。

ROSの本はなかなか出なかったのにはいくつか理由があると思います。

・そもそも日本でROSが流行っていなかったこと
・そもそもロボットプログラミング人口が非常に少ない
・公式ドキュメント(ROS Wiki)が非常に出来がよいため書籍を必要としない

わたしは3番目が一番大きかったと思います。最近は日本語約も結構されているようですし。

このBlogの読者(特に更新されてすぐ最新記事を読んじゃうようなあなた)は、ROSを勉強する、というよりはもう教える立場になっている人が多いと勝手に想像しています。

ROSを教えて下さい!と言われたら、

「「wiki.ros.org」読めば分かるよ」

なんて言っておけば大体、こと足りたのではないでしょうか?

私も経験があります。そしてそれは大抵の場合正しいです。

この本は、「wiki.ros.org」読めば分かるよ、って言ってくれる人が周りにいない、もしくは、読んでも分からない、読み方がわからない、という人をターゲットに書きました。

プログラムの本って、書籍よりWebで読むほうがコピペしたり、ソフトダウンロードしたり、便利ですよね。まあ、普通そういうものはフリーで公開されていないので書籍を買うんだと思いますが、ROSの場合は完全フリーで提供され、内容も充実している。
その状況で本の利点って、

・完全に日本語で読める
・読む順序が決まっているので悩まない

ってあたりだと思うわけで、

・英語に慣れていない
・どこから調べていいかピンとこない

という人には書籍という形もありなのかなー、と思ってこういう企画にしました。

なので中身は

・前半はROS Wikiの焼き直し(より簡単に、より面白くしたつもり)
・後半の応用もそんなに深い内容じゃなく広く浅く

という感じです。
つまり、玄人のあなたがガチで読むためにはおすすめしません。
(もちろん初心者にはおすすめします)

一方で、玄人のあなたが、初心者(特に英語、ロボットにうとい人)に「教えて」と言われたときには、ROS Wikiよりもおすすめできるドキュメントだと思っています。

なので、どちらかというと、玄人のあなたは買わなくてもいい(もちろん買ってもいいです、いや、買ってください)ので、ぜひぜひ周りの新人さんにおすすめしていただけるとうれしいなぁと思っています。

また、本書では一切の実ロボットが出てきません。(シミュレータではもちろん出てきます)そのため、PCさえあれば誰でも楽しめちゃう内容です。なんだ、実ロボット出てこないんじゃ面白くない、と思う人も多いと思うのですが(私もどちらかというとそっちですが)、本書はそういう内容にすることで間口を限りなく広くしようとする挑戦です。
(ロボットプログラミング人口が増えないのはハードウェアを必須とするせいでもあると思うのです)

ということで、ここまで読んで、「なんだ、じゃあいらない」という人も正直多いかと思いますが、正直に書きました。(タイトルで大体想像つくとは思っているのですが念のため)

ご理解の上、ご検討をお願いします!

2015年5月24日日曜日

ROS次期バージョンはKinetic Kameに決定

Jade Turtleがリリースされたので、次のバージョンKの開発が始まります。

Kの通称は

Kinetic Kame

に決定しました!やったー亀入りましたね!

通称"kinetic"になるようです。

ソース:
http://www.ros.org/news/2015/05/ros-jade-turtle-release.html

ROS Jade Turtleリリース

正式にROSの次期バージョンJade Turtle(翡翠の亀)がリリースされました。
http://www.ros.org/news/2015/05/ros-jade-turtle-release.html

wikiの説明等もデフォルトがJadeになっているので、Indigoを使いたいという人は要注意です。

リリースされてしばらくはライブラリ等も少ないので、しばらくはIndigoを使いたいシチュエーションも多いと思います。

これでHydroがDisconになったので、もうすぐアップデートされなくなります。
Hydroの人はあきらめてIndigoかJadeに移行しましょう。

変更点 (http://wiki.ros.org/jade/Migration)


・genuesがデフォルトで入った。これから世界中の人がEusLispのメッセージファイルをジェネレートすることになるんでしょうか?恐ろしいです。まあ、それくらいJSKの人のROSにおける立場が強いということですね。
・Gazeboのバージョンが2から5になった。まだ試してないですが、3つも上がればかなり良くなっているのでは?

今回は大きな変更はこれくらいのようです。JSKの人と、Gazebo5を使いたい人と、Ubuntu15.04を使いたい人用って感じですかね〜。

やはりROS全体の開発の失速感は否めないですが、安定期っていうことにしておきましょう。
Indigoは1700パッケージリリースされているようですが、Jadeもこれを超えるのでしょうか。

2015年5月23日土曜日

YosemiteにROS (Jade)をインストール

YosemiteにROS (Jade)をインストール 初心者が絶対やっちゃいけないMacへのROSのインストール。しかもベータ版であるJade。
死亡フラグビンビンですが、私は初心者じゃないのでやってみました。

参考

この参考の多さが嫌な予感しかさせないですね。

環境

OS :OSX 10.10.3 Yosemite
Machine:MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)
ROS : Jade turtle

手順

まずはbrewのインストール。
ターミナルを開いて以下を実行。
$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
brewで必要なソフトのインストールをします。
$ brew update
$ brew install cmake theora
$ brew install boost --with-python
$ brew install opencv --with-qt --with-eigen --with-tbb
brew tapでインストール元をふやします。
$ brew tap ros/deps
$ brew tap osrf/simulation  # Gazebo, sdformat, and ogre
$ brew tap homebrew/versions # VTK5
$ brew tap homebrew/science  # others
rvizを実行するためにOgre-1.9をインストールする必要があり、2015/05/23現在、これだけはまだパッチが取り込まれていない。手元でパッチ作ったので以下のコマンドでインストール可能。
$ brew install https://raw.githubusercontent.com/OTL/homebrew-simulation/master/ogre1.9.rb --devel 
以下を.bashrcに追記
export PATH=/usr/local/bin:$PATH
source .bashrcしてから、
pipのインストール
$ sudo easy_install pip
$ pip install --upgrade pip
pipで必要なPythonツールをインストール。
$ sudo -H pip install -U wstool rosdep rosinstall rosinstall_generator rospkg catkin-pkg Distribute sphinx
rosdepの設定
$ sudo rosdep init
$ rosdep update
ワークスペースの作成と移動
$ mkdir ~/ros_catkin_ws
$ cd ~/ros_catkin_ws
wstoolでソースコードをワークスペースに展開。個人的にdesktop_fullはできる気がしないので、recommendedなdesktopを選択。
$ rosinstall_generator desktop --rosdistro jade --deps --wet-only --tar > jade-desktop-wet.rosinstall
$ wstool init -j8 src jade-desktop-wet.rosinstall
xquartzが必要なので、バイナリで入れる。
$  brew install Caskroom/cask/xquartz
rosdepで必要なbrewのパッケージをインストールする。
$ rosdep install --from-paths src --ignore-src --rosdistro jade -y --skip-keys ogre --skip-keys gazebo
(gazeboはdesktop-full用だが念のため)
brewで必要なものがインストールされるのでしばらく待つ。
sudoの有効時間が切れるとパスワードを聞かれるので、たまにターミナルを見てあげる必要あり。
#All required rosdeps installed successfully
と表示されればここまではOK.
これで準備はととのった。
以下のコマンドでビルドを開始。
$ ./src/catkin/bin/catkin_make_isolated --install -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release
数時間待つとビルド完了。
以下を.bashrcに追加
$ source ~/ros_catkin_ws/install_isolated/setup.bash
_roslz4の修正
$ install_name_tool -change /System/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/Python /usr/local/Cellar/python/2.7.9/Frameworks/Python.framework/Versions/2.7/Python ~/ros_catkin_ws/install_isolated/lib/python2.7/site-packages/roslz4/_roslz4.so
rviz含めて大体は動くようになった。
ROSがYosemiteで動いている風
やはり現在でもMacでROSを動かすのは大変なもよう。インストール時間もすごくかかるし、やっぱおすすめできない。
やっぱりUbuntuをおとなしく使いましょう。

2015年4月26日日曜日

ROS Jade TurtleとTシャツ

ROS の次のバージョンであるJade Turtleのリリース日が一応アナウンスされました。

5/23目標のようです。

当初の予定どおりリリースされるとは非常にめずらしいですね。1年というサイクルなら余裕なんでしょうか。

また、いつも通り、リリース記念Tシャツの販売をやっています。
最低必要枚数に到達しないと実際に作らないクラウドファンディング方式ですが、すでに到達しており、注文すれば届く状態になっています。

http://www.ros.org/news/2015/04/ros-jade-turtle-logo-and-release-t-shirt.html

2015年2月16日月曜日

MYOでPepperを動かしてみる

MYOがやっと届きました。注文したのが1年くらい前だったので、すっかり忘れていました。
MYOを知らない人は↓の動画を見てください。



ところが、このMYO、このビデオのようにいろんなジェスチャが認識できるわけじゃないです。
APIでサポートしてくれるのは

  • 手を開く
  • 手を閉じる
  • 手首右
  • 手首左
  • 指をダブルタップ
の5つだけです。IMU(姿勢角センサ)の性能もそこまで良くなく、ちょっと残念。
といえど、せっかく買ったので、同時期に届いたPepperと組み合わせてみました。

↓です。そのうち、顔出ししないでPepperだけで済むようにしたいですが、
今回のように筋電を取るようなデバイスだと人が出演せざるを得ないですね。


使ったのはMYOのジェスチャのうち、

  • 手を開く
  • 手を閉じる
  • 手首右(なんでやねん)
でした。あとはIMUの角度を使って、Pepperの右腕の肩2軸を制御しています。

ソースコードは↓においてあります。あまり整備されていないので参考程度に。

メインプログラムは60行くらいです。

MYOのROSノードはclearpathのものがapt-getで入りますが、Windowsが別途必要なようだったでやめました。
↓のものはLinux単体で使えるのでそっちにしました。

ジェスチャーやIMUのデータがPublishされます。
ROSを使えばビデオでちょっと出したように、可視化も簡単にできます。
(rqt_plot, rviz)
MYOをお持ちの方は試してみては。

2015年1月29日木曜日

Pepper is here!! PepperのROS化(k-okada先生/JSKの成果を使う)

いや~、やっと届きました。Pepper!

秋葉原に通って、一生懸命動かしてたのがいつのことか忘れるくらい待ちました。

やっぱ家に等身大ロボットが(買うだけで)手に入る世の中についになりましたね~!
SBすげー。
(先行で一部の人に公開したり、先に渡したり、やりかたがフェアじゃなくて、
むちゃくちゃイラつきますが、成果はすごいと思います)

もちろんROSで動かしましょう!

JSKのリポジトリが一番進んでそうです。

基本↓を参考にすると早いです。
https://github.com/jsk-ros-pkg/jsk_robot/tree/master/jsk_pepper_robot

そのままだとハマるので、私のやったことを書いておくので、チャレンジする人は参考に。
(中上級者向けメモになってしまいました。)

必要なものをインストール

sudo apt-get install ros-indigo-driver-base ros-indigo-octomap-msgs
sudo apt-get install ogre-1.9-tools

assimpがsegfailtするので、自前で用意

git clone https://github.com/assimp/assimp.git
cd assimp
mkdir build
cd build
cmake ..
make
sudo make install
export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib

catkinワークスペースの準備

mkdir -p catkin_ws/src
cd  catkin_ws
wstool init src
wstool merge -t src 
https://raw.githubusercontent.com/OTL/jsk_robot/master/jsk_pepper_robot/pepper.rosinstall
wstool update -t src

不要なパッケージをとりあえず削除

rm -rf src/jsk_robot/jsk_pr2_robot/ src/jsk_robot/jsk_baxter_robot/
依存関係とか大変そうだったので、行儀わるいですが。。。

SDKパスの指定

catkin_ws/src/jsk_robot/jsk_pepper_robot/pepper_description/CMakeLists.txtの_simulator_sdk_pathを編集。

ビルド

rosdep install -y -r --from-paths src --ignore-src
catkin_make
source devel/setup.bash

実行

roslaunch pepper_bringup pepper.launch force_python:=true nao_ip:=xxxx

xxxはペッパーのIPに置き換えてください。



rvizでモデル表示ができたり、cmd_velで動かせたり、Depth画像取れたり、と
大体、ROSで気兼ねなく動かせる状態になりました。さすが我らのJSK!!!万歳!

2014年9月6日土曜日

2014 ROS Metrics

2014年のROSを数値で振り返るROS Metricsが発表になりました。

http://www.ros.org/news/2014/09/2014-ros-metrics-report-available.html

http://download.ros.org/downloads/metrics/metrics-report-2014-07.pdf

ざっとみると、まだまだROSは変わらぬスピードで発展し続けているといえると思います。

wiki.ros.orgへの国別アクセスでは日本は4位であり、二年連続でかわりありません。
アクセス自体は2倍になっています。ただし、3位の中国はもっと伸びてきていますね。

もっとも顕著な伸びは、
Total Unique IP addresses downloading .deb files、つまり、ダウンロードした人の数ですが、約4倍になっています。ちょっと試してみた人が増えているのかな?

まだROSの勢いは伸びているようです。

2014年7月23日水曜日

Indigo Igloo リリース

5月予定だったIndigoがやっとリリースされました!

http://www.ros.org/news/2014/07/ros-indigo-igloo-released.html


Ubuntu 13.10と14.04がサポートされています。
Ubuntu14.04LTSで動く唯一のディストロなので、待望だった方も多いのではないでしょうか?

Indigoのバイナリリリースにはrosbuildでビルドされたものは含まれず、すべてcatkin化されています。
ただし、依然としてrosbuildでビルドすることはできますので、時代にとり残されている人も大丈夫です。

移行を見当するときはマイグレーションガイド↓を見て見当しましょう。
http://wiki.ros.org/indigo/Migration

痛みを伴う変更や、大きな標準の変化ほとんどないと思います。

私が気になったのは
・PythonコードがPython3.3コンパチになった(実際にはPython2を使っている)
・OpenCVがUbuntu標準のものを使うようになった
・cmake_modulesというパッケージにcmakeを公式サポートしてないパッケージのcmakeが集められた
・boost::signalがboost::signal2になった。新しいboostで警告が出なくなる

くらいですね。

気にすべきは、自分が必要としているパッケージが存在しているかどうかだと思います。
大抵はhydroのものをソースからビルドすれば使えると思いますが、めんどくさいですよね。


次のJadeは1年後の2015/5リリース予定みたいです。

2014年7月13日日曜日

何でもPublishできるGUI:rqt_ez_publisher

ROSの基本はTopicのPub/Subにあると思います。
(rostopicがもっとも使うコマンドではないでしょうか?)

私は何かをpublishするときに、
すぐスライダで値を変えられるGUIを作りたくなるのですが、
メッセージ型に合わせていちいち作るのがあほらしいといつも思っていました。

ROS標準にはrqt_publisherというのがあるのですが、いかんせんテキスト形式で値をセットするだけで、私の要求には答えません。

そこで自分で作ってみました。


indigoとhydroにリリースしたので、

$ sudo apt-get install ros-indigo-rqt-ez-publisher

もしくは

$ sudo apt-get install ros-hydro-rqt-ez-publisher

でインストール出来ます。

実行は以下のようにするか

$ rosrun rqt_ez_publisher rqt_ez_publisher

$ rqt
として、Plugins -> Topics -> Easy Message Publisherとして作ってください。
(rqt_publisherと同じように、rqtのプラグインになっています)

使い方は基本的にはすでにSubscribeされているトピックを選択すると、GUIができます。
あとはスライダを動かせばPublishされます。

イメージビデオを作りました。(全画面での視聴推奨)


まだまだバグがあるとおもいますが、何かフィードバックいただけるとありがたいです。

wiki: http://wiki.ros.org/rqt_ez_publisher
ソースコード: https://github.com/OTL/rqt_ez_publisher

2014年3月25日火曜日

Indigoのリリース準備

次のROSのバージョンであるIndigoのビルドファームの準備ができたそうです。
ようするに、apt-get install ros-indigo-** でインストールできるバイナリを作る環境が整ったそうです。
http://lists.ros.org/pipermail/ros-users/2014-March/068388.html

インストールはこちら(開発者以外はまだ非推奨)
http://wiki.ros.org/indigo/Installation


indigoはUbuntu13.10, 14.04しかサポートしません。
私は試す環境がないです。14.04は来月リリースですし。。。

移行に必要な情報はこちら
http://wiki.ros.org/indigo/Migration

catkinでいくつかのマクロが変更になったようですね。
あとはurdfdom。
細かい変更なので影響はそれほどないかと。

あとはPython3への対応が推奨されていますが、必須ではないようです。

ちなみにindigoリリースは5月とされています。